iPhoneではじめる野鳥撮影

スポッティングスコープで本格デジスコ

より本格的に望遠撮影を楽しみたい場合は、やはりスポッティングスコープを使っての撮影がいいでしょう。使い方は双眼鏡で使うのと同じくアダプターリングを接眼レンズの目当てゴムに押し込むだけで簡単に超望遠撮影を楽しめます。“観察ときどき撮影”的な使い方では十分に押し込むだけのスタイルで楽しめます。

私はTSN-884にアイピースはTE-17W(30×W)、そしてより精度の高い画像を得るためにデジタルカメラアダプターTSN-DA10+TSN-AR30の組み合わせで撮影に臨みました。TSN-IP5はアダプターリングを取り外すと30mm径のネジがありますので、コーワの30mmアダプターリング(TSN-AR30)で接続することもできます。よりしっかりと固定して撮影するにはこちらの方がオススメです。

TE-17Wとのセッティングではデジタルズームを使わずケラレなく撮影ができます。
これで約1000mm相当の超望遠レンズとして使えるので、 警戒心の強い野鳥でも、脅かさない距離から
撮ることができるでしょう。

iPhoneでの撮影で面白いのは、音量調節できるイヤホンがレリーズ代わりになることです。
もともとiPhoneでは音量調節の「+」がシャッターボタンになっていますから、イヤホンを使っても、+ボタンをシャッターとして使うことができます。つまりiPhone本体 に触れずにシャッターを切ることができるので、ブレ防止に大変有効です。

やはりピント合わせやバッテリーの持ちなど、ちゃんと撮影するにはコンパクトデジタルカメラよりちょっと難しい部分はあるのですが、それでも仕上がりを見ると、とても携帯電話で撮影したとは思えないほどの高画質の写真が得られたのには驚きました。これはiPhone5/5Sの高画質と、もちろんコーワTSN-884のキレ味の相乗効果によるものだといえるでしょう。