作例は下記機材で撮影しています。

作例撮影機材
スコープ KOWA TSN-664M
接眼レンズ KOWA TSN-17HD
アダプタ- デジスコドット コム P1
カメラ CASIO EX-ZR60
ブラケット デジスコドット コム 変換リング 6758
F-009 (Fシリーズ)
ブラケット デジスコドット コム メインパネル
F-001 (Fシリーズ)
ブラケット デジスコドット コム 延長リング
F-008 (Fシリーズ)
ブラケット デジスコドット コム カメラベース
F-012 (Fシリーズ)
ブラケット デジスコドット コム 可変レリーズステー
F-011 (Fシリーズ)
カプラー デジスコドット コム TA3+5D
照準器 デジスコドット コム DOS-CS2
レリーズ デジスコドット コム デジスコケーブル
455US
ロングプレート ベルボン QB-F51L +
ヒップサポート (コルクなし)
雲台 ベルボン FHD-51QN
三脚 ベルボン シェルパ535U

CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR60の製品情報はこちら
http://casio.jp/dc/products/ex_zr60/

CASIO×KOWA デジスココラボレーションセット


こちらの製品はカシオ公式オンラインショップe-casioのみでの取扱いとなります。

取材協力:(株)デジスコドットコム

デジスコシステム図

HIGH SPEED EXILIM EX-ZR60デジスコシステム図

1) TSN-664MにP1を接続します。 2) TSN-664Mにベルボン QB-F51L+ヒップサポートを接続します。 3) メインパネルとカメラベースを付属のネジで仮組みします。
 
仮組みのイメージです。
※レリーズを取付け位置(メインパネルの凸部分)が反対にならないように気を付けて下さい。
4) 仮組みが出来たらカメラベースに付属のカメラネジを取付けます。 5) カメラネジにカメラを軽めに固定します。
 
メインパネルのほぼ中心にカメラレンズが来る様に3のネジを緩めて調整します。
※最終的には使用スコープに押し当てて光軸を中心に来るように調整します。
6) メインパネルに延長リング15をねじ込みます。 7) 延長リング15にもう1個延長リング15をねじ込みます。
 
8) 延長リング15に変換リング6768をねじ込みます。 9) 変換リング6758にカプラーをねじ込みます。  
※TA4シリーズならどれでもセット可能ですが、カメラの位置を調整する必要があります。

例)TA4+5とTA4では5o違いがある為TA4を使用の場合TA4+5を使用の場合と比べカメラの位置を5o下げる必要があります。

カメラ位置のポイントはカメラレンズが一番伸びた状態の時に接眼レンズを衝突するかしないか位の所で固定する事です。
 
10) メインパネルに付属のネジとレンチを使用しレリーズステーを固定します。これは最初に固定しても大丈夫です。 11) レリーズステー上部パーツを付属レンチで動かしちょうど良いシャッターの位置に合わせて固定します。 12) デジスコケーブル455USをセットします。
 
13) 照準器:DOS-CS2をセットします。 14) スコープユニットとカメラユニットをセットします。  
 
Aデジスコシステム構築について
このカメラを選ぶユーザーの多くは、従来のデジスコでは撮影し難かった野鳥の飛翔写真を比較的容易に写すことに主眼を置いた人々と思われます。
なぜ、デジスコでの飛翔写真が難しかったかというと
・焦点距離が長すぎて画角が狭すぎて野鳥が入りきらない
・カメラのタイムラグが大きくシャッターを押した時点で被写体は画角から抜け出ている
などです。
カシオ HIGH SPEED EXILIM EX-ZR60の場合、10倍ズームレンズシステムを採用しているためにTE-14WDではケラレや周辺減光の少ないシステムが構築できないこともあり、ロングアイレリーフの25倍接眼レンズ:TE-17HDを使用します。
結果的にカメラズームワイド側のケラレ領域を除けば焦点距離は(35oカメラ換算)約1400o〜6250o※となります。デジスコらしいアップの撮影に加え、飛翔写真としては焦点距離がいささか長く感じますがパスト連写・AF連写機能をフル活用し比較的容易に動きのある撮影を楽しめます。
1/2.3型CMOSというコンパクトな撮像素子であることのメリットであるフロントコンバージョンシステム構造によるカメラの明るさに近似した明るいシステムが構成出来ます。但し、耐高ISO性は大型センサーには及びません。しかし、明るいシステムであるため同じ焦点距離・シャッター速度であれば、機材振動が出ないため、低ISOで高画質撮影を楽しむことができます。
また、このカメラには最大0.8秒(最大撮影枚数25枚)手前までのパスト連写ができることで飛翔写真撮影時のタイムラグを打消し、さらにシャッターを押す前の瞬間を写せるのでデジイチを上回る決定的瞬間を撮影できる可能性を秘めています。

光学特性を生かす操作性を作るため次のようなパーツを組み合わせます。

※光学10倍ズームのみの焦点距離です。

三脚:ベルボン シェルパ535II
光学ユニットが比較的軽いシステムの為、軽量かつしっかりした 三脚を選びます。

雲台:ベルボン FHD-51QN
システムが大掛かりにならない様にコンパクト・軽量・スムーズに 撮影が出来る様にビデオ雲台:FHD-51QNを使用します。

照準器:DOS-CS2
カメラブラケットに照準器を装着出来ます。 両眼視が可能となり導入が素早く出来ますので 撮り逃がしを少なく出来ます。

レリーズケーブル:デジスコケーブル455US
ケーブルは一般的なレリーズチップでは すぐに破損するために壊れにくいM5ネジの準備のある デジスコ専用ケーブルを使用します。

ロングプレート:ベルボン QB-F51L+ヒップサポート
重心調整とスライドを円滑にするために ロングプレートを使用します。

CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR60での撮影のコツ

1 パスト連写で飛翔写真

撮影はシャッターを押すワンチャンスのみですので、追いかけて撮るというよりは被写体の動きをよく観察し置きピンをして置く事が成功率を上げるポイントです。飛び出し、飛び付きなどは「あっ!」と思ってから押しても十分記録されてますのでタイミングを外さなければ簡単に撮影が出来ます。また、より成功率を上げる為、パスト連写枚数を多めに設定しておく事、コンティニュアスAFの併用も重要です。

パスト連写

2 AF連写で動きのある被写体を写す

一部機能制限はされますが、高速連写中にも素早いAF機能でピントを合わせ続けてくれるAF連写機能を使用する事で、パスト連写では難しい追いかけて飛び物を撮る事も可能になります。被写体の動きに合わせてスコープ側のピントをどれくらい動かすか練習しておくとより成功率がUPします。

3 高画質撮影をするなら

光学ズーム時にケラレが無くなるワイド側:58o〜100o前後(35o換算で、約1400〜約2500o)、それ以上になるとズーム域の一部で若干の周辺減光の発生、ズームによる大幅な画質の低下を感じられますので証拠写真という位置付けでの使用をオススメいたします。 AFは早く他メーカーデジスコ用カメラと比べ正確ですので、モニターである程度合わせれば微調整をカメラ側でしてくれます。 撮影するポイントはISO感度を上げ過ぎない事です。通常はISO80or100、上げてもISO200程度が限度です。ノイズ処理が出来る方は400も使えなくは無いですがあまりオススメは出来ません。

4 朝夕の撮影につきまして

高速連写機能の関係からか、1/30以下になる撮影環境では露出やズーム操作、ISO感度などを操作し1/30以上のシャッタースピードにあげなくてはカメラ側で露出アンダーの表示がされて暗い写真しか撮れない状況となります。早朝や薄暮の撮影時はシャッタースピードを上げる操作が必要です。また、朝夕の撮影には関係無いのですが、昼間の撮影時シャッタースピードが上がりすぎる事もあります。その際は、カメラの絞りを絞って撮影すると解決します。

4 朝夕の撮影につきまして

画質という点だけ考えますと、他のマイクロフォーサーズなど撮像素子の大きなカメラには正直及びませんが、デジスコらしい焦点距離と高速連写機能による撮り易さ(撮影のし易さ)に関しましては歴代の機種の中でも優秀なクラスだと思います。 アップから引き、飛翔写真に加えアートショットなどの機能で通常とは違う個性的で面白い写真までを1台のカメラで楽しめる万能なカメラ(デジスコシステム)です。

作例

   

CASIO HIGH SPEED EXILIM EX-ZR60のデジスコ適性

カシオ HIGH SPEED EXILIM EX-100 カメラの概要(デジスコ適正)

ここではデジスコに関する特徴や適性をピックアップしてみましょう。

EXILIMエンジンHS Ver.3 搭載

デュアルパイプライン処理回路という従来の処理能力・精度をはるかに上回る解像エンジンシステムを搭載。
デジタル処理の高速化と見やすい表示画面で心地よい撮影が可能になりました。

エクシリム オートトランスファー

スマートフォン専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールしてスマートフォンからリモート撮影が可能です。静止画も連写・パスト連写が可能なので機材に触れずに撮影が出来ます。

快速シャッター

撮影後、すぐに次のシャッターを押すことができるので、ストレスなく撮影できます。 デジスコにおいてのコンパクトデジタルカメラの位置づけはシャッターを押してから写るまでの時間が長いということが前提でした。この間のタイムラグが縮まることにより動きのある被写体の撮影に有利になります。

秒間30枚の高速連写

16Mサイズで秒間30枚の高速連写を実現。一眼レフを遥かに超える性能で、高速で動く被写体や決定的な瞬間をとらえます。およそ1秒間の超高速連写ができます。良いシーンがより多く写せます。

[AF 連写] 高速連写中もピントを合わせ続ける

最大6fpsの高速連写に対応。動きまわる被写体にピントを合わせながら連写が可能です。被写体の種類によってはAF連写も有用となります。

パスト連写

シャッターボタンを半押しにしてカメラを向けているだけで、シャッターを押す前と押した後の画像を最大30枚も高速連写。コンパクトデジタルカメラの最大の問題点であったタイムラグ要素を解決する重要な手段となります。野鳥の飛翔写真にはうってつけの機能です。

●1回の撮影で記録できる枚数設定値: 5枚、10枚、20枚、30枚
●連写の速度:3枚/秒、5枚/秒、10枚/秒、15枚/秒、30枚/秒

フルハイビジョンムービー&連写

ムービー撮影中も連写が撮れるから、その表情を高画質で残せます。この機能を使えば動画とスチル両方の記録が同時に残せます。
2つの画像処理回路により、ムービー撮影中も動画が途切れることなく、高画質で高速連写が可能です。

※最大10枚/秒、1回のシャッターで最大7枚まで。ムービー終了時まで最大28枚の記録が可能。

アートショットなど多彩な機能

アートショットなど多彩な機能を使っていつもと違う個性的な写真を簡単に撮れます。 いつもの通り野鳥を写し取るのも良いですが、たまには作風を変えて遊んでみるのも良いですね。

カメラ設定表について

CASIO EXILIM EX-ZR60カメラ設定
(デジスコ撮影用推奨設定)

▼カメラの前面・背面

CASIO EXILIM EX-10 カメラ設定

1前面ランプ 11 【MODE】ボタン
2フラッシュ 12 【SET】ボタン
3ズームレバー 13 【USB】端子/【HDMI OUT】 HDMI output(マイクロ)端子
4シャッター 14 コントロールボタン
5【ON/OFF】ボタン 15 【MENU】ボタン
6マイク 16 再生ボタン
7レンズ 17 充電池・メモリーカード挿入部・三脚穴
8フロントシャッター 18液晶モニター
9 後面ランプ 19 スピーカー
10 ストラップ取り付け部    


■MENUボタン
を押した後、順番に設定する項目

●カメラマーク
連写モード 高速連写 状況に応じてAF連写を選択して下さい。
無線モード 特に設定しません。スマートフォンなどで使用される場合は設定して下さい。
フロントシャッター 標準
左右キー
露出補正 状況に合わせて設定して下さい。
ホワイトバランス オートWB 状況に合わせて設定して下さい。
ISO感度 ISO80がオススメです。
フォーカス方式 AF
AFエリア スポット
顔検出
コンティニュアスAF 切(状況に合わせて入でも可。)
測光方式 中央重点
手ブレ関連機能
静止画サイズ 16M
動画画質 FHD
ライティング
シャープネス お好みに合わせて設定してください。
彩度 お好みに合わせて設定してください。
コントラスト お好みに合わせて設定してください。
フラッシュ光量 0
デジタルズーム
AF補助光
風音低減
撮影レビュー お好みに合わせて設定してください。
アイコンガイド
アシスト表示 お好みに合わせて設定してください。
モードメモリー お好みに合わせて設定してください。基本設定類は入がオススメです。

●歯車マーク
エコモード
液晶設定 オート
操作音 お好みでお選び下さい。
フォルダー作成 お好みでお選び下さい。
タイムスタンプ
縦画像回転再生
ファイルNo. 工場出荷状態のままです。
スリープ 2分がオススメです。
オートパワーオフ 10分がオススメです。
液晶開閉 工場出荷状態のままです。
PLAY 工場出荷状態のままです。
消去キー 工場出荷状態のままです。
ワールドタイム 環境に合わせて設定してください。
日時設定 設定してください。
表示スタイル 工場出荷状態のままです。
Language 日本語
HDMI出力 工場出荷状態のままです。
無線LANパスワード 必要でしたら設定してください。
フォーマット メモリーカード内容消去時に使用してください。
リセット 設定を初期状態に戻したい場合使用してください。
バージョン情報 バージョンを確認する際にご使用下さい。

●セットボタン を押した後順番に設定する項目。
高速連写fps 状況に合わせて設定して下さい。出来る限り長く連写したい方は3fpsとなります。
最大連写枚数 状況に合わせて設定してください。
パスト連写枚数 状況に合わせて設定して下さい。飛び物が中心なら過去の枚数を増やす事がオススメです。
ISO感度 基本は80がオススメです。上げても400まで。
ホワイトバランス 基本は開放F値がオススメです。明る過ぎると絞る必要もあります。
露出補正 工場出荷時のままです。
測光方式 中央部重点測光(スポット測光でも可)

※スピードライトの設定は発行禁止にしてください。
※順光時の露出補正値は「-2/3〜-1/3」がお勧めです。条件によって適時調整してください。

※記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。